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「きみはペット」エキストラ参加レポ 2003.4.8
 

よく考えればメモするくらいの時間はいくらでもあったのですが、メモする習慣がないので、まったくの記憶によるレポです。かなり不正確で、あいまいな記憶を頼りに、物語を再構築しているフシもあります。そのへんはご了承ください。

3時間半以上待たされたので、その待ち時間からレポは始まっています。小見出しをつけましたので、モモの登場からだけを読みたい方は、小見出しをたよりに読みたいところだけ読んでください。

■撮影が始まるまで

集合は2時。撮影場所となる公共のホール近くの公園の「噴水前」。ところが、その公園には噴水がないのです。そんなに広い公園ではないのに集合場所がみつからないので、1時くらいに現場にいった私たちは、しかたなく、撮影場所そのもののホールのロビーで時間を潰していました。ロビーにはTBSのスタッフらしき人がいききしており、ホールの入り口には、勝手に中には入れないようにしきりがされていましたが、その施設そのものは、不在者投票所になっていたり、他の催し物も行われていたのでした。ホールの入り口には、写真撮影のときにつかう、傘のようなものがスタンバイされていました。たぶん、この場所で写真撮影があるのでしょう。スナップではなく、わざわざ撮影するみたいなのでどんな写真なのか楽しみです。

いいかげん、時間が近くなったので、噴水はないけど、地図に近い場所にいってみたら、ちらほらと人が集まっていました。みんな、噴水を探しています。そのうち、ロビーで休んでいたハリーから「今、メガホンを持った人がいった」というメールが。やはり、その周辺で正しかったらしく、メガホンをもったスタッフをみつけると、わらわらと人が集まってきました。18歳以上という指定があったせいか、コンサートやニノの映画よりも大人が多い感じで、男性二人組みや、カップルもちらほら。普通のダンスの公演だとオジサンもけっこういるのですが、さすがに応募がなかったのでしょう。

スタッフが参加者の名簿をもっていて、出席の確認とともに、その日の席が言い渡されました。私はラッキーなことに5列目の下手より。500人キャパの会場で5列目ってのが超ラッキー!!

全員の受付が終わると、スタッフからの指示があり、前の撮影がおしているので、一度解散して、15:15に同じ場所に集合とのことでした。約45分ほどのあき時間。私たちは、すぐ側にあるミスドとイトーヨーカードーの中のLAOXで時間つぶし。解散したころから、雨と風が強くなってきたのですが、再び集合するときは、まっすぐ歩けないほどの嵐。集合場所は屋外で雨風がしのげないので、とても長時間はいられません。

スタッフがなんとか雨風をしのげる場所として、ホールの地下に案内してくれたのですが、そこも、吹き抜けの地下なので、雨風が舞い込んできてなかなか辛い場所でした。そこでも立ちっぱなしでしばらく待ち。

ようやく、会館内に入れることになり、一度、廊下に並んでしばらく待ち、そのうち、座席順にホールの入り口に並ぶことになりました。エキストラではC列が一番前でした。私はE列なので、わりと早くホールの入り口に。ここまできたら、もう少しかなと思いきや、まだまだ先は長かった。

4時半頃に、「撮影の手順が変わりました」ということで、後ろの方の人たちだけが入場となりました。たぶん、ホールの1/3くらいのところにある通路より後ろの人たちでしょう。それっきり、前の方の列の人はさらに待つことになりました。どうして待たされているのかわからないし、みんな、くっちゃべっていたら、そのうち「撮影中だから静かにしてください」とスタッフから注意されました。私たちが入らない状態で、撮影!!なにをとっているんだろう。もしかして、モモはもう踊っているのかしら。みんな不安になります。はたして、私たちはモモのダンスをみられるのか、そんな焦燥感もあり、疲れもあり、みんなイライラ。スタッフも気にして、さかんに「すみません、お待たせして」とさかんに謝ってました。でも、どうしても暇だからみんなしゃべってしまってなんども「静かにお願いします」とスタッフが言っていました。この間、私は周囲の人と同じく階段に座り、ハリーはロビーの椅子に座っていました。勝手な動きをしても止める人もいませんでしたねえ。

そして、ようやく、私たちも中に入れることになりました。時刻は5時半くらい。誘導してくれたスタッフに近くの人が聞いたところでは、それまでの撮影にはモモはいなくて、ダミーの人が踊っていたとか。それを聞いてみんな安心。「それを早く言ってくれればおとなしく待てるのに」と言っていた人もいました。そのとおり。スタッフは、本当に、私たちを待たせていることを気にしていましたねえ。モモのダンスをみられるなら、みんな待つことも平気だったと思うので、「必ずみられる」って一言も早く言ってほしかったなあ。
 

■いよいよ撮影
●準備中
さて、指定された私の席は、ほんとに5列目で下手より通路の外側。真ん中ではないのですが、とにかくステージが近い。きゃあきゃあ。お正月のコンサートはスタンドばかりだったから、こんなに近くで松潤をみたことはないので、近いってだけでかなり興奮。こんなに近いのに、いつもどおり、ハリーに双眼鏡を借りてスタンバイ。双眼鏡と言っても、私がSMAPのコンサートで使っている10倍のすごいのではなく、ハリーがいつも持ち歩いている6倍のオペラグラス。(そう、持ち歩いてるんです。)小さいくせに、私の10倍より高かったんじゃなかったかな。この距離だと顔のアップを見るには必要かな、と。

みんながだいたい席に着いた状態では、後のほうの左右は人をいれていませんでした。カメラはいちばん後ろの真ん中と通路あたりかな。普通なら、全体を観察するのですが、その余裕がなかったので、カメラの配置はあまりよくわかりませんでした。実は、私は、ドラマの撮影を見るのが初めてではないのですが、ロケは初めて。前にみたときは、カメラは5〜6台で一度に撮影していました。今回も複数台はありましたが、通路のどのあたりにあったのかはわかりません。カメラの位置と人の配置から考えると、これから撮影するのは、お客が入った客席越しにステージで踊るところをという感じでしょうか。つまり、私たちの顔がテレビに映る心配はなさそうです。ほっ。キョロキョロみまわしてみると、監督は金子さんでした。金子さんを見られたのもちょっと嬉しい。

最初に、全体の進行をしきっている女性から、「これから撮影に入ります。」といった挨拶がありました。そして「かならず、こちらの指示にしたがってください」という注意。それは当然ですよね。そして、「まず、テストをやります。その後、いろいろ修正をして、それから、リハをやってやっと本番です」という簡単な説明。「これから撮影する場面の状況を説明します。これから撮影するのは、コンテンポラリーダンスと言われるダンスの公演のシーンです。若い人に人気が出てきているカンパニーです。みなさんの中には、お目当てのダンサーがいる人もいるでしょう。初めて、こういうダンスをみる人もいるでしょう。そういうシーンだということを理解して、みなさんも、その気持ちになって参加してください。」という意味のことを言っていました。なるほど。

前、2列は関係者のつながりなのか、雇われたエキストラなのか、とにかく今回のインターネットでの応募者ではありませんでした。そして、最前列の人たちは、この公演のチラシのようなものを持っていました。まあ、私もほしいわ、と思ったのでした。

スタッフが下手の方にやってきて、元々は端が空いていた私たちの周辺では、端のほうに人がいるようにみせるため、一番端の人は端に、次の人は間をあけて移動、という指示がありました。後ろから見て、人がつまっているように見せるためだそうです。ええっ、少しでも真ん中にいたいのに、と思っていたら、ハリーが一つ左に動いただけですみました。よかった。

すでにステージにはダンサーが柔軟をやったり、軽く踊ったりしていました。スタッフはスタッフで撮影の準備をしていますし、ダンサーもだんだん増えてきて、動きも派手になってました。このときのダンサーのダンスはかなり本格的で、私は、これをみられただけでも満足、と思ってしまいました。このまま、AMPの「白鳥」が踊れるんじゃないか、ってくれいでした。「ダンサーの衣装は、下は黒のダボダボのパンツ。かなりやわらかい素材です。ローザンヌのコンクールでもそんな衣装がありました。その上に、ジャージをはいている人もいました。上は黒のTシャツのようなもので、各自、いろいろなものを羽織っていました。そして、中央には赤いTシャツをきた人が常に立っています。もしかして、この人がモモの代役?

そんなダンサーの踊りを見ていたら、通路を通ったスタッフの会話から「モモさん、メイク中です」という声が聞こえました。きゃあきゃあ、今、メイク中ですって!さらに、「モモさん、メイク中なので、テストは代役でお願いします」という話も。そしてその指示通り、代役でのテストが始まりました。「パターンBでお願いします」という会話がかわされました。テストの前に、順平がダンスの先生に呼ばれ、振り付けの変更を指示されていました。ダンスの先生は、「深夜の星」でモモにレッスンをつけていた方です。

●代役によるテスト
代役は予想通り、赤いTシャツの人でした。ステージ中央に、客席に背中をむけて立っています。ステージ、上手奥には女性ダンサー。この子は実は「るみちゃん」でした。だんだん照明が落ちて真っ暗に。「はい、テストいきまーす」の声に「はい、テスト」と各パートが答えた後は、しんとして緊張感につつまれます。まず、ステージの前の方、モモが立っている場所がだんだん明るくなります。少し明るくなったところで、モモが右手を高く上げます。音楽はパーカッションがメイン。指先を動かしながらだんだんおろしてきます。モモの手がおりてくるのに合わせて、るみちゃんも手を前にだしてうねるような動きをします。赤いTシャツの人の手の動きはとても美しいものでした。順平が下手から走りながら出てきます。この頭の照明の段取りを確認していたらしく、ある程度のところで「OKでーす」がかかりました。

「ちょっと修正しまーす。みなさん、お静かにお願いします」と先ほどの女性がエキストラに説明します。普通のドラマの撮影手順だけでなく、ステージの照明や音楽という段取りもあるから、スタジオ撮影よりもかなり大変だったのではないかと思います。しばらく、その場で見ていると、まだ、ダンサーたちが柔軟やダンスのおさらいをしていました。この中で、潤くんが踊るのはちょっときついかなあ、と思いながらみていたのでした。

●モモ、登場!
そのうち「モモさん、入ります。なお、本人の希望により挨拶はありません」というスタッフのインカムごしの指示がきこえました。まあ、挨拶するよていだったのね。でも、やらないのは正解だわ、と思っていると「変更ないよね」という特徴ある声が上手の袖から聞こえてきました!!きゃあきゃあ、モモです!!端よりなので、ステージ袖の中が見えるんですが、そこに赤いトップと黒のダボダボパンツのモモが!!

そして、ついにモモの登場です。代役の人は普通のTシャツでしたが、モモは、体にフィットするような素材で、肩から斜めに素材の切り替えのあるトップと、他のダンサーと同じ黒のパンツ。足はみんなと同じ裸足でした。髪がくりんくりん。しずしずと出てきて、客席に背中を向けてスタンバイ。客席はモモの登場に声を出したいのだけれど、静かにしろといわれているので、みんな声をがまんしている、といった状況でした。モモは客席に背中を向けたまま、足首をまわしたり、前屈をしたり。硬いと思っていたモモですが、意外と前屈ができてました。前屈をすると、トップがあがって、背中が少し見えるんですよ。もう、それが細いの何のって。そして、手がホントに長い。そして白い。

最初は絶対に客席に顔を向けませんでした。踊りはじめがその状態だからというだけでなく、あえて顔をみせなかったのではないかと思います。彼自身、スタッフや関係者以外にこのダンスを見せるのは初めてだっただろうし、それなりに緊張もしていただろうし、お客はファンが多いだろうし、嵐の松本潤ではなくモモとしてのダンスを見せるために、集中したかったのではないかなあ。かってな想像ですが。そう思うくらい頑なに、客席に顔をみせなかったのでした。

●リハーサル(1回目)
いよいよカメリハです。あくまで次もリハなんだけど、モモの登場でさっきよりさらに緊張感が高まります。再び、会場は真っ暗に。暗い中でもモモは足首を動かしていました。そして「用意、スタート」でテストと同じように、モモのところから照明がつき始めます。

モモは高く手をあげて、指先を動かしながら、だんだん下ろしてきます。そして、くるりと前をむき、下手がわに倒れこみます。前を見たときの表情がえらいキレイでずぎゅーんです。倒れたから目の前にモモの顔が。でも、下向きだから見えない。このとき、衣装が上がるので、腰のあたりが見えるのです。きゃあ、細いよぉ。バックには、最初にみていたダンサーたちが出てきて踊るのですが、もう、全然、そっちには目がいかない。ゆっくりと起き上がって、手と全身でわりとスローな動きをみせます。この動きは、ジャニーズ系のダンスではなく、ちゃんとモダンダンスになってました。そして顔を前にむける時にはちゃんと表情を作ってます。もう、ほんとに、べっぴんでべっぴんで、ひぃ〜〜〜って感じです。(ボキャブラリーがなくて表現できないのが悲しい。)中央でポーズをとった後、ゆっくりと歩いて下手にはけます。その間、ダンサーたちが中央で踊っていました。モモはすぐに出てきて、下手に止まってその場で前を向いて激しいステップをふみます。きゃあ、きゃあ、目の前!!!!ステップが終わると、また引っ込んで、ちょっと奥から出てきて、中央に。そこで、ふたたびスローな動きみせます。その時、他のダンサーはいなくなっていたような気がします。(あんなに見たのに覚えてない!)モモの動きがとまり、音楽が止まり、ステージが暗くなり「カット」がかかりました。

その瞬間、あちこちからタメイキのような声がもれてました。静かにしていないといけないから、大騒ぎはできないのですが、もう、モモのダンスに圧倒されて、みんな感謝カンゲキ雨嵐ってところでしょうか。私も、ハリーの方を向いたら、ハリーもにっこにこで「満足でしょ。よかったね」という表情。もう、ほんと、カンゲキで泣けちゃいました。「センゴクプー」はキャンセル待ちしかとれてない私ですが、そのぶん、こんなに貴重なものをみられて、本当に最高の誕生日プレゼントだと思いました。

金子さんから「潤くん、最初に手をあげるところ、画面で見ると手が全然見えないんだ。もうちょっと待ってから上げてくれる?」そうなのよね。テストで見たときにくらべると、モモが手を上げるタイミングが早かったと思ったのでした。やはりそうか。モモ「はい。合図もらえますか?」きゃあ、モモがしゃべってる!!肉声よ!!

「じゃあ、あたまだけいきまーす」ということで、また真っ暗になり、後向きのモモが手を上げるところ。こんどはさっきより待ってから手をあげます。ほんと頭をやったところで「OK」。金子さんに確認をとるモモ。「今のでOK」の声を聞くと、笑顔になって両手で大きな○を作ります。ひゃあああああ。かわいい〜〜〜〜〜。あちこちいから「かわいい」って声がもれてました。私も小声でいっちゃいましたもん。

手をあげるタイミングにOKが出ると、ダンスの先生が、「ダンスの直しをします」とステージに上がってきます。先生は、下手の後ろの方に常に座っていました。そして、袖に入ってモモの動きをなおします。微妙な腕や腰のラインを直しているようでした。しばらくするとモモはみえなくなり、先生はステージ上にいるほかのダンサーの動きや順平の動きをなおしていました。この収録で、一番手間隙がかかったのは、このダンスそのものかもしれません。順平は、それなりによい動きをするのですが、設定として、モモの方がうまいということなので、振り付けもモモよりうまく見えるダンスにはなっていません。ちゃんと考えられています。

●リハ−サル(2度目)
そして、2回目のカメリハ。先ほどの修正をうけて、もう一度リハーサルです。今度もモモばかりみてしまいました。2回目は、本番に備えてか、激しいステップのところは軽くやっていただけでした。「カット」の後、ダンスの直しがまたありました。一人ずつへの注意というよりも、動きを変えたりするのです。全体をチェックするために、後の方の席からみているのでしょうね。

モモについても、センターに留まったまま、腕の動き、回って正面を向いたときの顔の向き、腕の位置、体全体のバランスなど、細かい注意があり、モモは言われるとおりに何度もやり、言われたとおりにだんだんよくなっていくのです。その過程をみられたことも感動でした。このとき、先生と会話する声は全部きこえるし、顔もよくみえるし、ときどき笑うとめちゃくちゃかわいくて、まさに至福の時間♪

●本番
いよいよ本番。本当に緊張しました。見てるだけなのに。真っ暗になり、「用意、スタート」の声がかかります。何度みても、ほんとにモモにしか目がいかない。本番だから激しいステップのところはもちろん、一番激しく踊っていたし、なおされたところは、なおされたとおりにできていたように思います。踊り終わって「カット」がかかったときには、「ふ〜」と安堵の溜息が出てしまいました。スタッフからは「チェックしますので、しばらくお静かにお待ちください」という声がかかります。これでOKなら、このカットの撮影は終わりです。OKをきかずにモモは上手の袖にはけていたような気がします。

「OKだったらトイレにいかれてもかまいません」という説明をしている最中に「OKでーす」という掛け声。トイレに行くにも、人数が多いので、スタッフの指示に従ってくれということで、トイレまで案内されました。そこまでしなくてもとも思うのですが、余計な場所に迷い込まれても困るのでしょう。

●次のカットの準備
次は、違うダンスのパターンの撮影ということで、真ん中の最前列の人が別の場所にいかされて、そこにカメラがセットされました。こんどは、そのカメラでは客席越しではないアップをとるのでしょう。

スタッフが機材の配置を変えたりしているので、私も後ろを向いて、カメラの位置などを探しましたが、よくわかりませんでした。そのうち、ハリーに肩をたたかれたので振り向いたら、すでにステージにモモがいました。きゃあきゃあ。

モモはのびをしたり、柔軟体操をしたり。伸びや前屈をすると背中が見えるせいか、前の方の席はなんとなくざわざわ。踊っているわけではないので、ここぞとばかりに双眼鏡で顔のアップ。踊っているとほんとに女の子のように見えるのは唇が赤いからかと思ったのですが、アップで見ると特に赤い口紅を塗っているというほどでもなかったです。やはり印象的だったのは赤いアイライン。眉もいつもより整っている感じだったかな。前の方にスタンバイしているカメラマンとちょっと話したりすると笑顔になって、かわいいったらありゃしないっ。

準備ができると、こんどはテストではなくリハーサル。基本的な段取りはさっきのカットでできているから、いきなりリハーサルということなのでしょう。今度は「パターンA」です。演出家かダンスの先生かわからなかったのですが、マイクを通して「出は同じだからね」という感じの言葉がダンサーにかかると、ダンサーの一人が「音は違いますよね」という反応が。ところが、指示する方はマイクがあるけど、ステージにはマイクがないから、声が届かなくて、「なに?きこえない?」という返事。さらに大声で「音は違いますますよね」とダンサーが言うのですが、やっぱり聞こえない。「前にもマイクがあればいいんだけど」とそのダンサー。すると、別の女性ダンサーがすごい大声で「お・と!」と言ったのがようやくスタッフにも聞こえました。その大声が妙におかしくて、その声を背中に聞いていたモモも思わず笑っていました。かわいい〜〜〜。ようやく会話が成立して、懸念事項が確認されると、いよいよリハーサル。

●リハーサル
再び、会場は真っ暗になります。今度はモモは前を向いた状態でスタンバイ。暗い中でもなんとなく存在が見えているのでドキドキ。さっきと同じように、モモのいるところだけ照明がだんだん明るくなり、今度は左手を高くあげて、指先を動かしながらだんだん下げてきます。明るくなってくるとずっと顔が見えているので、そりゃあもう、うっとり。ルミちゃんの動きは最初とだいたい同じ。順平も走ってきます。音楽も基本的に、パーカッションベースの同じ曲。

手を顔の位置まで下げてくると、両手で顔を覆います。ああん、顔が見えない。そしてその手をゆっくりとはずし、勢いよく、前屈みの状態で右を向きます。そのとき、両手は後ろ。手の向きを返して、止める。そして、次の動きに。細かいことは忘れましたが、わりとゆっくり、前を向いて手と全身を使った動きだったような気がします。そもそも、ダンスを文章で表現しようってのが間違ってますね。とにかく、その時、顔が客席の方を向き、表情をキメるのです。その表情はマジに涙もの。ああ、生きててよかったってなもんです。

センターでポーズを決めたモモは、ゆっくりと歩いて、下手にはけていきます。ステージにはダンサーが残り、だいたい最初と同じ感じで踊っていました。よくわかりませんが・・・(なにせ見てないので)。そして、ふたたび、モモが登場し、ゆっくりとセンターに歩いてきて止まります。止まったしばらくすると音楽もとまり、照明も暗くなり、「カット」がかかりました。ふぅ。

モモのふりつけは、最初に撮影した「パターンB」よりも、より、体の動きそのものをみせるようなものでした。疲れてきたのか、ダンサーをずっとみていたせいか、モモの動きはモダンダンスとしての動きになりきれていないように感じました。私はすぐにでも先生に指導してほしかったのですが、なぜか、先生はとんできませんでした。

モモ自身、自信がなかったのか、自分から「最初から、いいですか?」といって、音楽を流してもらい、軽くフリをさらっていました。納得がいかないらしく、「すいません、もう1回いいですか?」と、結局3回繰り返していました。完璧主義者・松本潤を見た、というところでしょうか。ちょっと感動です。最後にスタッフから「OK?」と聞かれると、こんどは指で○を作って「OKです」と返事。まだ、完全に納得いっている表情ではなかったのですが、これ以上、時間をとれないという判断だったのかもしれません。

一方、先生は、順平の動きを変える指示を出していたような気もします。それがいつのタイミングだったか忘れてしまいました。

●本番
そして本番。照明がおち、モモが前を向いてセンターに立ちます。ドキドキ。照明があたり、左手を高く上げるモモ。手で顔を覆うモモ。スローな動きから、振り向きざまに正面を向いたときのキメ顔は涎もの。女の子みたいな顔なんだけど、どこか強い意志が感じられる。全身表現についても、ものすごく細くて華奢なんだけど、肩や二の腕は意外と筋肉質なので、決して、なよなよはしていなくて、表情と肩から二の腕の筋肉の質感のギャップが妙にセクシー。ああ、思い出すとマジに涎が・・・・。あいかわらず、あまりバックは見ていなかったのですが、最後の方、ダンサーの踊りが乱れて、決められたシーケンスが踊れていませんでした。そこで「カット」がかかりました。一応、「チェック入ります」ということで、チェックがありましたが、take2になることは誰もがわかっているという感じでした。

すぐさま、ダンスの先生が「ダンサー、合わせて!」と叫びます。ダンサーたちはすかさず、大きな動きのところをあわせる練習をしていました。モモは、下手にはけた状態で「カット」だったので、そちらから出てきて、壁によりかかった状態で自分の動きをまたさらっていました。アンニュイな雰囲気がまたかわいい〜〜。(「かわいい」以外に言葉がみつからなくて・・・)そんな中「もう一度、お願いします」と正式に声がかかります。

先生は、今度はモモの動きをなおしていました。右に向いて、後ろにやった手の向きを変えるところを細かくやってみせます。もっとなおして、なおして、と思ってみていた私。このとき、モモは、なかなか先生のやる通りにはできていませんでした。そんな様子を見ていて、ふっと思ったのです。「木村君ならきっとすぐにできるんだろうな。」って。見たものをそのまま体で再現する能力が異常にたけている木村君ですから。でもね、すぐにはできないのだけれど、必死に練習しているモモがとっても愛しく感じました。

しばらく、あちこちで調整したり、ダンサーの直しをする間、モモは、あいかわらず、小さい動きでさらったり、柔軟体操をしたり。顔がこっちをむくと、意味もなく緊張したり、思わずニコニコしてしまいます。なんだか、うれしくて。

●take2
そして、take2です。照明が落ちて、モモがスタンバイ。何度やっても緊張感があります。モモに照明があたり、いいタイミングで左手を上げます。先生になおされたところは、まあまあだったかな。でも、やっぱり、1回目のカットのダンスに比べると、迫力がなくなっていたと思います。もっと全身の筋肉を使い切らないと。ま、その道のプロのダンサーのようには簡単にはいかないですよね。バックのダンサーの方は、こんどはうまく踊れて、一度、下手にひっこんだモモがセンターまで出て、照明が落ち、音楽もとまり「カット」。

「チェック入ります」という声があると、こんどはモモは上手の袖の方に引っ込んでしまったかな。今度はダンスは問題ないと思ったのですが、結局「もう1回」ということになりました。モモは袖でダンスの先生に指導を受けていたような気もします。よく覚えてないけど。

ステージ上ではダンサーたちは常に動きのチェックをしたり、男性ダンサーは派手な動きの部分を競ったり。そうそう、男性ダンサーはカポエラの動きをやってみせてくれました。(「ALL or Nothing」の中で大野くんが踊ってる格闘技をベースにしたダンスです。)これには、嵐ちゃんファンは気づいて「あ、カポエラだ」という声が聞こえました。

しばらくするとモモが出てきて、最前列の席のところにいるカメラマンと、客席を指差しながら何かを話していました。間違いなく、アップがあるでしょうから、その時の目線の方向を確認していたのかな。この日はスミレさんはいませんでしたが、設定としては、誰かが客席にいるのかもしれません。客席の方に顔をみせてくれると、それだけでも嬉しいです。

●take3
そして、ついにtake3。モモのダンスは一番よかったかな。でも私の望むレベルには達してないなあ(←何様、私)。「カット」がかかるとモモは袖に引っ込んでしまいました。ダンサーもだいたい引っ込んでたかな。今度こそ、「OK」になるとみんな思っていたのでしょう。

モモが引っ込んでしまってしばらくはチェック待ち。この時間がけっこう長かったです。もう終わりなのか、もっと踊るのかわからないし、みんな、おとなしく待っていました。しばらくすると「チェック、OKです」という声がかかり、最初に説明してくれた女性が「以上、今日の撮影は終わりです。みなさん、ありがとうございました!」。会場からは拍手が起こります。そうなんです、やっと拍手できたの。ほんとは、ダンスに拍手をしたいくらいなのだけど、しちゃいけないんですよね。私たちがホールに入れてもらったのが5時半くらいで、終わったのが7時半くらい。約2時間かかったのですが、そんなに時間がたっているとは全然思いませんでした。

●挨拶
そして、「モモ役の松本潤くんです」と紹介されて、松潤がセンターに登場。ちょっとテレながら「ども」という感じで軽く挨拶。きゃあきゃあ、嵐の松潤だわっ。かわいい〜〜。「今日はみなさん、こんなに遠いところに来てくださって、本当にありがとうございました。」たしかに、八王子だから、都心から遠いといえば遠いんだけど、近くの人もいると思うんだよね。ぷぷぷ。「また、こういうのあると思いますので、また観に来てください。」そりゃあ、きたいよ、来られるもんなら!!と、ほとんどの参加者が思ったことでしょう。

続いて、順平君とルミちゃんの紹介もあり、挨拶もあったのですが、さっぱり覚えていません。そして、ダンスの先生とカンパニーが紹介されました。これも名前は忘れてしまいました。ザル頭。この分だと、もっともらしく書いているレポも実はかなりアヤシイ。大きな勘違いもあるかも。印象的だったのは、ダンスの先生とカンパニーの人たちが紹介されて出てきたときに、それまでセンターにいた松潤が他の二人を促して下手側に移動したこと。カンパニーの人たちが紹介されたとき、松潤も一生懸命、拍手していました。最後に、もう一度、松潤がセンターでお辞儀をして引っ込んでいきました。そのとき、両手を前に合わせてKANSHAの気持ちを表していて、かわいかったんですよ。

●記念品
「おつかれさまでした」という声を合図に、みんな帰路につきます。記念品として、TBSのマークが入った、水生ボールペンの3色セットをもらいました。「きみはペット」グッズでなくて残念ですが、私は水生ボールペンを愛用しているので嬉しかったです。記念品を手渡してくれたスタッフは、一人一人に「お待たせしてすみませんでした」と声をかけていました。いくら待たされても、モモのダンスが見られたので、みんな満足げな表情でした。私も、「おつかれさまでした」とスタッフに声をかけて帰りました。

そうそう、最前列の人たちがもっていたチラシは回収されていました。あれをマスずりして、みんなにくれればいい記念品になったのになあ。
 

■あとがき
3時間半、待ちましたが、待っただけの甲斐はあり、本当に素敵な、夢のような時間でした。撮影という緊張感の中、モモのすごいオーラと愛らしさ、かわいさと、うっとりするような表情、そして松本潤のプロ意識にも触れることができて、まさに至福の時間。さらに、私としては、ダンスそのものもとても楽しめました。(他のダンサーについてはモモがいないときにはちゃんと見てたってことで。)

takeのたびに、ダンスの先生が、ダンサーの動きを変えて、どんどん全体がカッコよくなっていきます。(と、ハリーが言ってました。)撮影にかかった時間だけでなく、私たちの前で踊るまでに多くの時間を費やして練習しているわけですし、ダンスのシーンをこれだけこだわって撮影しているということに、私はとてもカンゲキしました。

テレビドラマはカット割が多いので、おそらく、私が自分の目で見たダンスの迫力は、ドラマの画面からは伝わりにくいと思います。そして、実際に放送されるのは、2つのパターンのうちのどちらかかもしれないし、両方あわせても3〜4分です。つたないレポですが、すこしでも、関わった人たちの熱意やダンスの雰囲気が伝わることを祈っています。また、ドラマの現場の雰囲気も伝わるといいなあ。

3時間半という待ち時間も、撮影にかかった実時間を考えると、最初から予定されていたのかとも思います。待たされることで、モモのダンスを見られることがいっそう嬉しいし、ドラマの撮影の大変さも実感できますから。ドラマの撮影を見るのが初めてでない私ですが、やはり、ロケで大掛かりな撮影は、スタジオでセリフのやりとりを撮るよりもかなり大変だなあと思いました。スタジオで1日撮ると10〜15分くらいとれるそうですが、この日、朝からやっていても、そんなには撮れていないのではないかなあ。(ロビーにある喫茶店の職員が朝からやっていたと言ってました。)

本当に、また機会があったら応募して、ぜひまたダンスをみたいものです。そうはうまくいかないでしょうが・・・・

それにしても、モモは別嬪でした。はあ・・・・。かわいかった♪本当に、最高の誕生日プレゼントでした。ありがとう、モモ!!!
 

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